詩集・俳句集

プライベート出版の代表格と言えるかもしれませんが、「詩集・俳句集」の自費出版というのは、数多くその例を挙げられるのではないでしょうか。絵画やダンス、ピアノなどの分野においても、素人なりに発表の場が欲しくなるのはもちろん、実際にそういった場を設けることにより、頑張れるということは多いのではないでしょうか。「詩集・俳句集」の自費出版というのもそれと同じように、自分たちの作品のお披露目の場が欲しい人々が試みる傾向があるようで、特に販売を目的として出版されるものは、ほとんどみられないと言われるほどです。実際、書籍販売の商業市場では、「詩集」や「俳句集」は、賞や話題作りが必要なようで、よっぽど世間的に有名にならない限りは、書店での扱いもかなり困難なジャンルの出版物のようです。私自身も、職場の上司に誘われて、「詩の朗読会」に参加した事があるのですが、サークルの主要メンバーは、予め自費出版した詩集を、お互いに各メンバーに配布し、お互いの作品を朗読し合った上で、その詩を読んだ情景や感情などの赴きについて語り合うという独特な空間でのサークル活動を経験した事があります。皆、真剣にお互いの作品について、知ろう、詠もうという姿勢を感じる事はできましたが、誰も「利益を得よう」としている姿は見られませんでした。この時、頂いた詩集は、かれこれ数年間広げた事はありませんが、出版した本人にとっては「読んでもらうこと」が目的なのではなく、自身の詩集が出版されるという事実そのものが重要なのかもしれないという感じがしています。「詩集・俳句集」は、商業出版の中でも極めて難しいジャンルの出版であると言われているため、出版された時点で得られる満足感は大きいのかもしれません。